みなさんは離れて暮らしている身内から、急に夜中電話をされたことはあるでしょうか？僕はあります。つい一昨日、大阪で一人暮らしをしている5歳違いの姉から、僕のスマートフォンに夜中の一時に電話があり、たたき起こされたのです。
姉は元々関西の語学系の大学に通い、そこで学んだことを活かす形でそのまま向こうで就職。結果として、実家のあるこの岐阜から離れて暮らすことになったのですが、一昨日のように夜中に急に電話をしてくることは無かったので僕は「何かあったのか？」と驚いたものです。

さて、その夜中の電話の内容ですが、「仕事で遅くなったら、鍵を失くしてしまった。もうこんな時間だし、どうしたらいい？」というものでした。普段はこの程度のトラブルなら自分で何とかしてしまう「しっかり者」の姉からの相談ということで、僕はいぶかしく思いましたが、どうも電話口の本人の様子を考えるにかなり酔っぱらっている様子です。
「何だ、何かの事故とかではなく、失くし物の相談か」と、僕は姉を心配するレベルを心の中でこっそり一段階下げると、「ひとまず、姉さんの大学時代の友だちで、大阪にまだいて、急に電話しても大丈夫な女の人はいるか？」と、近場にいる同性の友人に一晩泊めてもらうようアドバイスをしました。

後日聞いた話ですが、姉は僕との電話のアドバイス通り、近所に一人暮らししていた同性の友だちに頼み込んで一晩泊めて貰ったとのこと。本人は、「カギ失くしちゃうなんて、お酒飲みすぎて久しぶりに失敗したわ。ねぇ、こんな時のために鍵が失くなったときに使える保険とかって無いの？」と、半ば冗談めいた形で報告してきたのです。
確かに、もしも「カギを急に失くした際、泊まる場所などを緊急で用意してくれる保険」などがあったら便利だとは思いますが、まだ大学生の弟にそんなことを聞いてこられてもと思う、僕なのでした。